無題 - のりのりこ
2019/12/28 (Sat) 12:28:05
*.dion.ne.jp
いつもご指導ありがとうございます。
先日、大変面白い経験をしました。
あるロシアの古典劇を舞台でやることになり、稽古中の時でした。
たまたま別の団体主催の同じその作品のワークショップがあることを知りました。
有名な俳優の方も参加するし、時間もやりくりできたので、その三日間のワークショップにも参加しました。
たまたま同じ役をもらったのですが、ワークショップでの相手役の方が、何というか、凄みがあり、まるでよく切れるナイフのようで、今、振り返ると、相手をしてもらうだけで、私の感情が揺り起こされ、これまでの二人の関係まで感じられるほどでした。
一方、舞台の相手役の人は、確かに作品としては、そつなくこなしていたのですが、ははあ、私のことはまるで見てなくて、他のことで感情作ってやってるんだ……といつも感じてました。
お客様からどう見えるかがすべて、かもしれませんが、私には目指すのは、やはり相手の方に影響を与えられる演技をしたいです。
ただ、どうすればいいのかは、これから手探りですが……
すみません、近況報告みたいになりまして……
Re: 無題 - ウィナーズラボ
2019/12/29 (Sun) 00:09:10
*.bbtec.net
それは良かったですね。
うまい俳優と一緒に演技をするだけで、一気に上達することはよくあります。
その「凄み」はきっとお客さんから見ても伝わってると思いますよ。そのように相手役にいい影響を与えることができればきっと刺激しあって素晴らしい作品ができるでしょうね。
手探りなどと思わず、あなたも、相手の作り出す世界に乗っかって、ただ相手役をそう見たらそれだけでいいのです。それを信じてるうちにできるようになりますよ。
そして結局それこそが素晴らしい演技です。リアルにいまそこで事件が起きていることを目撃しているようにお客さんから見ても感じられるでしょう。
「リアルな演技」と「客目線」とは、「卵が先かニワトリが先」かというワンセットです。どちらかができればもう一つもできるようになります。
人によってどちらが先かは異なりますが、苦手と思っているほうから取り組んだ方が、先入観少なく近道というのがレッスンやってるものの実感です。
リアルな演技を追求しようとして、結局そこからどんどん外れて自家撞着に陥ってる人はとても多いです。くれぐれも「客目線」や「プロ意識」を忘れず演じて下さいね。
Re: 無題 - のりのりこ
2019/12/29 (Sun) 09:47:27
*.dion.ne.jp
ご返信、ありがとうございます。
あ、やはりそういうことなんですね。
「凄み」がお客さんに伝わるように、ひょっとしたら舞台の相手の方の「そつなくこなしている」ことも伝わっているんでしょうか?
それにしても……苦手から取り組んだ方が近道なんですか?それは意外です
Re: 無題 - のりのりこ
2019/12/29 (Sun) 09:48:47
*.dion.ne.jp
いつもご指導、本当にありがとうございます。また、目指す方向がはっきりしたように思います。また、ガンバります❗
Re: 無題 - ウィナーズラボ
2019/12/29 (Sun) 21:26:55
*.bbtec.net
演技の訓練は技術取得というより除去作業です。
つまり、本来誰でもできるものなのに、先入観、偏見、固定観念などで、シンプルな本質が見えなくなっているのです。
それを除去すること、つまり「目からウロコ!」が起きた時に演技は上達します。
最初から演技がうまくできる人は、つまりその「余計なウロコ」がない人ということです。逆に何らかの方法を使ってそつなくこなそうという人は、わざわざウロコの上にまたウロコを重ねようとしてるということですね。
「自分は分かってる」と思ってるのにうまく行かない、もしくは評価されない人は、それを勘違いしている人です。それを取り除くのはなかなかの困難です。
「北風と太陽」のように、批判されたり強要されたら人は意固地になりそれを中々手放しません。そういうときは太陽で徐々に暖めるように、自然にそれが剥がれ落ちるようにすべきですね。
まあそれが人によってはホントにかなり難しいのですが・・・
ということで、苦手と思ってることにアプローチした方が「目からウロコ」が落ちやすく、向上しやすいのです。
くれぐれも演技を難しいこと、特別なことと思わず、練習していって下さいね。
演技そのものは簡単です。緊張するオーディションや本番で、その実力を発揮することが難しいことなのです。