失明の恐怖 - のりのりこ
2018/10/06 (Sat) 08:05:41
*.dion.ne.jp
いつもご指導いただき、ありがとうございます。
今取り組んでいるシーンですが、神の復活によって人々に幸福が訪れ、喜びを分かち合う、というものです。
現実というよりは、何かを暗示するシーンです。
私は失明から解放され、目が見えるようになり、周りの人とふれあい、景色を楽しむ、という役どころです。
演出家からは、心の中に失明の恐怖があったのだということを抱えつつ、幸福に浸るようにと言われました。
急に目が見えるようになり、目の前の景色や人々は新鮮で、喜びがあふれてきて……というのはできるのですが、恐怖を心に秘め、というのがイマイチうまくできません。
変に気持ちを作ろうとしてもまずいし、何かに反応するにも、今は見えているので、恐怖を引き起こしてくれるような反応するものがありません。どうしたものかと途方にくれています。
何かヒントがありましたら、ご教示ください。
Re: 失明の恐怖 - のりのりこ
2018/10/06 (Sat) 11:01:56
*.dion.ne.jp
先ほどの質問、恐怖を心に秘め、というのは間違いでした。そのような恐怖が過去にはあった、そして今はそれを乗り越えることができた、ということを表現しなさい、ということでした。
失礼しました。
Re: 失明の恐怖 - 【ウィナーズ☆ラボ】
2018/10/08 (Mon) 02:40:27
*.bbtec.net
どんなシーンを演じるときでも、求める「結果」から逆算して考えることです。
あなたが途方に暮れているのは、やり方が分からないのではなく、演出家が指示しているその「結果」のイメージが分からないのではないですか?
だとしたら、それ(演出家の考え)が理解できるまで、質問をしてまずそれを理解すべきです。
映画の監督の指示は絶対的です。「映画は監督のもの」ですから、「監督から見た世界」を具現化するのが俳優の使命です。俳優だけでなく、他のメイクや音響や衣装、道具etc、すべてその為に動くのです。
しかし、舞台の演出家の役目は「交通整理」です。俳優がやりたいことを最大限にそこで表現できるよう全体を見ながら整えて行くのが演出家の仕事です。
ドラマもそういう傾向がありますね。だからドラマも「監督」ではなく「演出」と呼ばれているのです。
演出家を「先生」呼び、絶対視してその指示に盲目的にしたがってしまえば、そこには創造的空間はもはや存在しません。
「舞台は俳優のもの」です。演出家がどう考えようと、舞台では俳優がそうすればそれは実現されるのですから。映画なら気に入らなければあとでいくらでもカットや編集が出来ますけどね。
ということで、出演者のあなたはプライドを持って自分のやる演技に責任を持って行う為、演出家と意見を戦わせる義務があります。
意外な発見や喜びがそこに見つかると思いますよ。必要なのは「勇気とプライド」です。
頑張ってくださいね!
Re: 失明の恐怖 - のりのりこ
2018/10/08 (Mon) 04:51:15
*.dion.ne.jp
いつも丁寧にご指導いただき、本当にありがとうございます。確かに演出家の指示はいつもイメージ先行で、わかった気にはなりますが、抽象的です。もっと具体的に質問してみます。
先回の私の質問もわかりにくく、申し訳ありませんでした。
テレビで以前見たシーンですが、過去にすごく悲しい出来事があった人、大震災で家族を失った人が近所の人とケラケラ笑って会話していました。
笑っているのに、全身からは悲しみがにじみ出ていました。あ、この人は本当に悲しいことがあったんだ、と見ているこちらも、せつなくなりました。
今回も、近所の人と会話する、というなにげないシーンですが、お客さんから見て、あ、この人は以前、悲しいことのあった人だ、と伝わるようにするには、どうしようかと。
たとえば、失明するかもしれないという恐怖や、失明して悲しみにくれた日々を抱きつつ、会話のシーンに入ればいいのか、ただ、そうすると気持ちを作ろうとしているだけなのかて
何か目の前のものに反応しようにも反応するものもないし……
みたいなことで途方にくれていました。
長々と失礼しました。
Re: 失明の恐怖 - 【ウィナーズ☆ラボ】
2018/10/08 (Mon) 12:34:52
*.bbtec.net
人は、現実にそこに存在するものだけに反応しているわけではありません。
「考え」や「イメージ」、「過去の記憶」や「未来の展望」も、漫画の「フキダシ」のように自分の外の空間に浮かべて知覚し、それに反応するのです。
それを「イメージ風船」と言います。
まあ、誰でもいつでもやっている当たり前のことですけどね。
まあ、自分の「やり方」に注意を向けず、観客から見てそうわかればそれでいいのです。演技で悩まず、お客さんをどうすればもっともっと楽しませられるか?で悩みましょう。
「役の気持ちじゃねえ、客の気持ちになれ!」by三木のり平
Re: 失明の恐怖 - のりのりこ
2018/10/08 (Mon) 14:56:18
*.au-net.ne.jp
何度もお手数をおかけしました。本当にありがとうございました。
肝に銘じて、がんばります。
今回、またいい役をもらえず、ガヤに甘んじています。本当にくやしいです。
教えていただいたこと握りしめ、次は必ずいい役をとります。
ありがとうございました。