創るということについて - 日比谷公園
2016/09/01 (Thu) 11:38:37
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ここのところ、何度も書き込みをして、お騒がせして申し訳ありません。
テキストにあることで、また、質問をお願いします。
テキストには、演技の本質は信じること、そして自分が見ているものを創りだすこととあります。
この「創る」ということですが、イマイチ、ピンときません。
たとえば、熱烈な恋愛関係にある恋人を演じるときに、相手の女優さんがまるで自分のタイプでなく、いつもの自分なら心が全く動かない方だとします。
ここで創りだすとは、
たとえば色白だとか足のラインがきれいだとか、その女優さんのなかに、どんな些細なことでも自分の心が動くものを捜しだし、「魅力的な人」だと信じるということでしょうか?
それにしても、女優さんの顔をみれば、素に戻ってしまいます。
何かほかにやったらいいことはあるのでしょうか?
Re: 創るということについて - 【ウィナーズ☆ラボ】岸田
2016/09/02 (Fri) 00:09:43
*.bbtec.net
俳優がそこに「創り出す」のは、「過程(プロセス)」ではなく「結果」です。
「結果」とは、「感情」や「表情」ではなく「そのシーン」です。
つまり観客から見て、そのシーンが良ければそれでいいのです。
他のことを「目的」にしてしまうと出口のない迷路に入り込みます。まるで衣装さんが「このセーラー服のデザインださいなあ」とか「この服の色、好きじゃないんだよな」とか悩んでいるようなものです。そうではなく「そのシーン」の衣装としてそれが良ければそれでいいのです。
演技は、自分の身体を使うので、時としていろんな迷いが生じます。
「相手役がどう見えるか?」ではなく、「あなたと相手役の関係が、観客からどう見えるか?」に意識を向けましょう。
「観客として観たい自分」と考えたら、自ずと答えは出てくるはずです。
たとえば、今公開中の「ジャングルブック」は「少年以外、全てCG!だそうです。つまり「相手役」は一切そこに存在しません。ジャングルの暑く湿った空気も襲いかかる大蛇も、そこにはないのです。
それでも「結果」さえイメージできていれば、素晴らしいリアルな演技は可能です。
「どのようなものが求められているのか?」を理解し、観客や監督とともに(「見所同見」)それを創り上げましょう!
すべての演技のコツは、それを手助けするヒントに過ぎないのです。
Re: Re: 創るということについて - 日比谷公園
2016/09/02 (Fri) 19:39:56
*.openmobile.ne.jp
早速のご回答、本当にありがとうございました。
私がまるで勘違いしていたことがわかりました。
ただ、同時に私のテキストの読み込みもまだまだ甘いような気もしました。
もう一度、テキストを通読します。
ありがとうございました。リアルな演技のため、もう少しがんばります。