突っ立っていることについて - 日比谷公園
2016/08/13 (Sat) 23:17:53
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よく舞台で演出から、ぼっーと突っ立ってるな!と言われます。
たとえば、登場人物にとって、すごく悲しいシーンで、私自身は悲しさで一杯のつもりなのですが、突っ立ってると演出家から言われます。
あまり動く必要は感じないのですが、どうすればいいのでしょうか?
Re: 突っ立っていることについて - 【ウィナーズ☆ラボ】岸田
2016/08/16 (Tue) 01:14:14
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まず、「自分がそう思っている」のではなく「お客さんから見てそう見える」こと、つまり「結果」を作ることが演技の目的です。
極端な話、あなた自身は悲しくなんて全くなくても、「とても悲しく見える」ならそれでいいのです。
そこで重要になるのが「悲しもう」としてはいけないということです。
「悲しもう」とすれば、そこに見えるのは「悲しもうとしている人」です。「怒ろうとして怒っている人」や【笑おうとして笑っている人」と同じく、それは当然、不自然になってしまいます。
ボーッと突っ立っているように見えるのは、あなたがそのように「何かしよう」としているからです。
そうではなくて、その役が「したい!」と思うことをそこに見つけ、それを実際にしようとしなくてはいけません。
そうすれば、そこにリアルに生きている人が存在します。
たとえば、大切な人を失って悲しんでいる人のそばにいるなら、あなたの「その役の人物」は、その人に対し、何を考え、何をしたいと思うでしょう?
たとえ「結果として」動かずただ立っているとしても、その人の中では、様々な「したい!」や「迷い」があるはずです。
そういう「自分を動かすもの」をしっかりと「自分の中」ではなく、「自分の外」に見つけていくことです。そうすれば、あなたのその役は勝手に反応し、そこに「存在」できます。
もう誰もあなたを「ただ突っ立ってるだけ」とは言わないでしょう。
詳しく「演技の参考書」シリーズに解説してありますから、お手元のテキストをもう一度「新たな視点」から読み返してみて下さいね。
演技レッスンとは、ただ「固定観念」を除去していく作業なのです。参考書を読むだけでも、タイミングさえあえば十分「演技開眼」が得られます。
頑張って下さいね!
Re: Re: 突っ立っていることについて - 日比谷公園
2016/08/16 (Tue) 21:41:19
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ご回答、ありがとうございます!
今、先生からご指摘いただいたことは、何度かテキストで読んでるはずでした。でも、十分理解できていなかったことが、すごくよくわかりました。
もう一度、テキストを読み直します。本当にありがとうございました!
Re: Re: Re: 突っ立っていることについて - 日比谷公園
2016/09/01 (Thu) 09:43:03
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追伸
ご助言のとおりやってみましたら、演出家に称賛されました。ありがとうございました!
Re: 突っ立っていることについて - 【ウィナーズ☆ラボ】岸田
2016/09/01 (Thu) 11:19:50
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それは良かったですね!
あなたの「win(勝利)」です。
演技がうまくいかない人は、「気持ちを込める」「ふだん通りに」・・・などの「お決まりパターン」にはまり込み、身動きが取れなくなっています。
それは、以前の教育や指導などで刷り込まれた「間違ったデータ」です。たとえばこういう感じの。
http://www.winnerslab.net/id-6.html
それは「固定観念」や「先入観」「偏見」と呼べるものです。それがそうだと悟るまでは、そんなこと考えているとさえ思っていません。そう考えている人に取っては、それは「当然のこと」で「判断の基準」だからです。
今後もしっかりテキストを読み込んで、どんどん質問して下さいね。参考書を購入されたということは、日本で最も効率的なレッスンを手に入れた!ということです。